前述のように、不倫をした人が不倫相手と再婚することもあるようですが、実際にはドラマのようにうまくいかないこともあるようです。そこでまずは、不倫相手との再婚に関する実態についてまとめてみたいと思います。

もしそれがドラマであれば、不倫相手こそ運命の人であって、二人が互いに本気で恋愛感情を抱き、最終的に再婚して幸せになる・・・というエンディングを望みたくなることでしょう。ところが実際には、不倫相手と再婚するケースはかなり「稀」なのだそうです。

もちろん不倫関係にあるということもあり、再婚率を示す具体的なデータはありませんが、不倫の実体験や弁護士、探偵等の意見を総合してみても、どうやらそれは間違いないようです。

なぜ不倫というリスクを負い、パートナーや家族、そして不倫相手の人生を巻き込んでおきながら、結局再婚しないケースが多いのでしょうか。

その理由として考えられるのは、そもそも不倫相手に恋愛感情や愛情を抱いていない可能性がある、という点です。どうやら不倫をする人の多くは、もともと不倫を恋愛ととらえておらず、たとえば家庭では味わえない癒しを求めたり、あるいは禁断の関係というスリルを求めたり、単に性欲のはけ口としての存在を求めたりしていることが多いようです。

彼らにとって不倫相手とは自分の欲求を一時的に満たしてくれる存在にすぎず、不倫相手のためにパートナーと離婚したり、まして再婚したいなどという考えは最初から持っていないのかもしれません。

また、W不倫の関係であった場合には、自分だけでなく、相手方の離婚も必要になります。どちらか一方の離婚がうまくいかなければ籍を入れることもできないため、そのような理由で再婚までたどり着けないということもあるようです。

不倫相手との再婚率は高くないようですが、しかし一方で、無事に再婚を果たすカップルもいます。ではそのようなカップルは幸せになれるのかというと、実はそうでもないようです。

というのも、こちらも正確なデータはありませんが、一般に不倫相手と再婚した場合、その離婚率もかなり高いといわれています。

もちろんこれにもさまざまな理由が付きまといますが、そのひとつに感情の変化が挙げられます。不倫関係にある二人は、そもそも純粋な恋愛感情以外のもので結ばれている可能性も少なくありません。たとえば、夫婦関係がうまくいかず弱っていたところに、たまたま甘い言葉をかけてくれる人がいた、自分の心のよりどころになってくれた、というケースです。

また、不倫という禁断の関係に刺激を覚え、その刺激を恋愛感情と錯覚してしまうケースもあるでしょう。

いずれにしても、不倫関係の間はそのような錯覚によって結ばれ、一時的な関係を繰り返しているにすぎません。しかしいざ結婚し、生身の人間として四六時中一緒に過ごすようになると、実は価値観の違う部分も多かったり、性格の不一致が見られるようになります。

たとえるなら、交際していた時はうまくいっていたけれど、同棲したら途端に冷めてしまう若いカップルのようなものです。

不倫という特殊な関係だからこそ燃え上がっていた恋心が、いざ「普通」の夫婦になった瞬間に、冷静になり、過ちに気づく、というパターンが多いようですね。

また、不倫相手と再婚したということで、周囲のサポートを受けられず、心苦しくなってしまうというパターンもあります。自分の両親、相手の両親、元夫婦、友人たちはもちろんのこと、万が一不倫相手が職場の上司や同僚で合った場合には、おそらく会社に残ることは出来ないでしょう。このような環境の変化も、離婚を促す原因になってしまうようです。

不倫相手と再婚するということは、言い方を変えれば不倫によって離婚をしているわけですから、元パートナーから慰謝料を請求される可能性も十分にあります。場合によっては、自分だけでなく不倫相手も支払いの義務を負うこともあるでしょう。もちろん、自分だけでなく相手のパートナーから同様に請求されることもあります。

そうなると、慰謝料の支払いが大きな経済的負担となり、当初の想像と違った貧しい生活を強いられることになるかもしれません。人間は弱い生き物ですから、お金のない状況に耐え切れず、いつしかこのような生活を招いた再婚相手を憎むようになるかもしれません。

もちろん経済的に困窮しているという状況自体もストレスになるため、ケンカが絶えず、結局すぐに離婚してしまう、ということがよくあるそうです。

前述のように、そもそも不倫相手と再婚する可能性は低く、再婚してもうまくいかないことが多い、というのは、ある種の暗黙のルールのように考えられているようです。しかし一方で、不倫相手と再婚し、その後に幸せになっているカップルもいます。ではそのような夫婦は、そうでないカップルに比べ、どのような違いがあったのでしょうか。再婚後もうまくいく夫婦の特徴についてまとめてみました。

さきほども説明したように、不倫関係にいるカップルは、癒しや刺激といった一時的な感情を恋愛感情と錯覚し、勢いのまま離婚・再婚してしまう人も少なくありません。一方で、不倫をしているときから互いの感情や将来について冷静に向き合い、綿密に離婚・再婚後の生活をイメージしたり、計画したりする人々もいます。

いってみれば、不倫という誤った道を経由して入るものの、一般的な恋愛→結婚と同じような流れで再婚しているということです。このように自分たちの関係に冷静に向き合える人は、結婚後のすれ違いも生じづらく、幸せな夫婦生活を築くことができます。

不倫の末に離婚をすると、前述の通りに慰謝料や養育費の支払いに追われてしまうことがあります。また、住む場所を変えたり、場合によっては仕事自体を辞めなければならなくなるかもしれません。そのため、離婚～再婚後しばらくは、経済的負担が極めて大きくなります。

不倫相手と再婚したカップルのうち、幸せな家庭を築けるのは、このような負担に耐えられるだけの経済力を持っている夫婦が多いといえます。お金の問題は、直接人の感情に作用し、ストレスとなったり、ケンカの要因になったりします。そのため、経済的余裕のない場合には、再婚はよく考えたほうが良いでしょう。

単に離婚をするだけでも周囲から何かを言われたり、冷ややかな目を向けられることがありますが、まして不倫の末の離婚、さらにその不倫相手と再婚するとなれば、なかなか手放しで喜んでくれる人はいません。ほとぼりが冷めるまで、長期に渡り気まずい生活を続けることになります。さきほどもお伝えしたように、周囲の環境が離婚の要因となることも多々あります。

そのため、再婚後も幸せに暮らすためには、周囲の反応をはねのけるだけの強靭な精神力が必要になるのです。再婚後、幸せになるカップルを見ると、比較的ポジティブで（良い意味で）楽観的な人が多いといわれています。

離婚、再婚に加え、不倫となれば、相当のエネルギーを要することは間違いありません。自分だけでなく、パートナーも含め、互いにポジティブに取り組めることが重要なのです。

再婚生活を成功させるためには夫婦自信の精神力が必要ですが、やはり人間は周囲の協力なくして生きていけるものではありません。再婚を成功させているカップルを見ると、家族や親しい友人など、身近な人の理解を得ていることが多いといえます。裏を返せば、客観的に見ても応援したくなるくらいに、互いに愛し合い、再婚についてよく考えているカップルといえるかもしれません。

もちろんすべての人の理解を得ることは困難ですが、せめて家族、親しい友人とは、これまで通り本音をぶつけ合える存在になっておきたいものです。周囲の環境が整うと、それだけで結婚生活はうまくいきやすいため、周りの人も納得させられる関係を築くことが大切です。

不倫相手と再婚して幸せになれる人を紹介しましたが、やはり前述の通り、うまくいく人はどちらかといえば稀といえます。また、もし本当に幸せになりたいのであれば、不倫による離婚・再婚について冷静に向き合う必要があります。そこで、あらためて不倫で離婚するリスクについてまとめてみたいと思います。

これは不倫に限ったことではありませんが、離婚をすれば当然戸籍にバツがつきます。近年は離婚する夫婦が増えているとはいえ、だからといって容易に受け入れられるものでもありません。離婚歴を持つ人を見ると、どうしても本人に何かしら問題があるのでは・・・と思われてしまうこともあります。まして、万が一不倫のせいで離婚したとバレてしまえば、なかなか信用を得ることは難しくなるでしょう。

単に離婚しただけでも上述のようなある種の気まずさを覚えることになりますが、不倫となると、さらに厳しい目を向けられることになります。本人たちにどのような理由があったとしても、やはり周囲にしてみれば、結婚をしているくせに身勝手に別の人を好きになって、パートナーを裏切った人、にしか見えません。それに、そういう人は何度でも繰り返すのでは、と本人の信用を失墜させることにもなります。

とくに仕事における信用問題は致命的で、車内評価に影響を及ぼすこともあります。まして職場不倫だった場合には、そもそも職場にいられなくなる可能性もあるでしょう。

不倫によって離婚をする場合、パートナーの経済状況によっては、親権を得られない可能性も十分にあります。親権を取られてしまえば子どもと暮らすことは出来ませんし、会うことを制限される可能性もあります。

不倫による離婚の場合は、相手側に慰謝料を請求される可能性があります。まして不倫相手との再婚を考えているのであれば、言い逃れはできず、最悪の場合は不倫相手の分、さらに不倫相手の元パートナーからも請求されるなど、三重、四重の慰謝料を負担する可能性もあります。

不倫相手との再婚に関する実態やリスク、幸せになる夫婦の共通点は分かりましたか？
大事なことは、良い側面ばかり見ずに、冷静に不倫、離婚、再婚について向き合うということです。そのためにはしっかりとリスクを考慮し、また不倫相手のことを知る必要があります。

また、万が一あなたが不倫被害者の場合には、離婚に際して慰謝料を請求したり、または離婚を阻止する必要があるかもしれません。いずれの場合にしても、大切なのは「不倫の証拠」です。もしあなたが不倫の証拠を求めているのであれば、ぜひプロの探偵に頼ってみてください。探偵は「裁判で使用できる証拠」を集めてくれるため、説得するにしても慰謝料を請求するにしても、必ず役に立ってくれます。

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